糸がらみ防止、糸ヨレの軽減について
長文になってしまいますが失礼致します。
フロントビッグペラ、大きいプロペラのダブルスウィッシャーなど、
糸がらみと糸ヨレが同時に起こりやすいルアーについて、私なりの考察を書かせていただきたいと思います。
16ポンドのナイロンラインで試用したあくまで私なりの見解ですので‥ (笑)
そこで現在、皆様の主流はどうなのでしょうか?
PEラインにスナップ、糸がらみ防止のために中空のナイロンパイプをPEラインに通している方。
ナイロンラインにスナップ、パイプを入れる方。
ルアーローテーションのために上記の方がフィールドではとても多くみかけます。
これだと糸がらみは軽減されますが、糸ヨレに関しては対処されていないので、
たまにプロペラに引っかかってしまうと、グルグルと10メートルほど回転して戻ってきた頃には糸がヨレてしまいます。
これを3回も繰り返せば、糸ヨレが酷くなりロッドのティップに巻きついたりするので、とてもストレスがたまりますね。
しょっちゅうラインチェックして切る方はこれでも大丈夫かもしれません。
次に市販の糸がらみ防止の長い金属棒のパーツです。
これはヒートンやワッシャーカップによっては絡み防止の金属棒がヒートンの根元でロックされたり、ルアーアクションに影響を与えてしまいます。
ただプロペラに絡まないという点では優れたアイテムですし、ただ巻きアクションだけのルアーでしたらこれで大丈夫です。
ただこれもヒートンにロックした際にプロペラに稀に絡まったりすると、ルアーがグルグル回ってヨレてしまいます。
糸ヨレと、糸がらみ同時に起こりやすいルアーでは何が一番良いのか??
というのをここ最近考えておりまして、
それもvastrhombusを使う際に、直接ラインを結んでいる私は糸がらみに関してはそこまで気にしなかったのですが、糸ヨレは起こってしまいます。
その際にはラインチェックとともにカットしておりました。
しかしほとんどのユーザー様はスナップを使うわけでして、何か良い方法がないかと模索して現時点での私なりの二つの提案です。
1. 「スローテーパーさんオリジナル、からまん棒」
これはですね、数年前から何気なく使っていたのですが、今色々と自身で試していくと、このパーツの完成度と実用性の高さに驚きます。
スナップと、素材はわかりませんが柔軟性の高い絡み防止のパーツからスムーズな回転をするボールベアリング。
なんで良いのか?というのを糸がらみの理屈から説明すると、
これは一番始めに私が試したものなのですが、
スナップにボールベアリング、ラインにナイロンのパイプを通したものです。
糸ヨレの防止がしてあって一見プロペラに絡まない感じはしますが、
矢印の場所が
実際に屈折したり、稼働する部分が多いために着水の衝撃でラインを拾ってしまったり、
アクションさせると、ラインテンションがかかった後にラインにたるみが出るのでその際にプロペラに絡んでしまいます。
スローテーパーさんのからまん棒と比較すると
屈折する部分はスナップの一箇所。
この棒の部分も太い素材でスナップギリギリにカシメて止めてあるので気になるほど稼働しません。
この接合部を考えられて商品化されたのは、強度も含め実際に糸がらみのテストを繰り返さないと気がつかない部分で、素晴らしいなぁとつくづく感心させられました。
稼働しにくいということの利点は、
まず着水の時に絡まないことは前提として、
ショートジャークやアクションさせたときにもラインを拾わないということ。
ただ巻き以外にも少しでもアクションさせたいというときには絶対に絡んでほしくないですよね。
糸ヨレしにくい、着水の時に糸がらみがない、ショートジャークでも糸がらみが少ない、この3つをクリアーできるからまん棒ってほぼこのスローテーパーさんの以外は何かしら自身で考えてパーツなどを組み込まないと自分の知る限りありません。
気になる強度ですが、数年前に50センチ後半の魚をウィードから抜いても全く問題なかったですね。
当たり前ですがこれが壊れる前に、ラインが切れちゃうでしょう 笑
再び比べてみますが、棒の先にボールベアリングがあります。
ボールベアリングは丸い部分がスムーズに稼働してしまうのでできる限りプロペラから離して付けたいところです。
スローテーパーさんのはそこもうまく考えられていてこのアイデアにたどり着くには机上の理論だけではどうにもならない、釣り込んでいる林さんならではのアイテムだと思います。
つぎに
2. NTパワーキャスト 投げ釣り用
投げ釣りされる方はご存知かもしれませんね。
5番と3番ありますが、スナップが少し硬いですがルアーチェンジを頻繁に行う釣りなので5番のスイベルは小さく傷ついて抜ける可能性もあるので、強度面を考慮し3番をおすすめ致します。
これは長いスナップの先に固定されたよりもどしが付いている商品です。
そこに糸がらみ防止用ナイロンパイプ5センチに小さな浮きゴムで止めたものです。
rhombus、SB、vastrhombusなどに限っては着水時にナイロンラインが絡むことはほぼないです。
私が何回も試して一日中vastrhombusを使った結果だとストレスなく釣りが出来るレベルのアイテムですね。
強度もバス釣りで使う分には問題ありません。
気になる糸ヨレですが、大きなよりもどしではなく比較的小さく、スローテーパーさんのボールベアリングとは違うので数時間vastrhombusを使うと若干ヨレてきたなぁと感じたくらいです。
その分だけラインをカットします。
チリチリでクルクルになるということはよっぽど枝などが絡まって回収時にグルグル回るのを何度も繰り返さない限り大丈夫です。
ただ枝やウィードがプロペラに絡んでボディが回る時には、スローテーパーさんのからまん棒と大きな差がでてしまいます。
ボールベアリングとスイベルのよりもどしの違いはやはりありますね。
あと一つ問題点があります。
ジャークなどのアクションをさせた時にスナップの稼働部分が長いために、強く引っ張ると稀に大きく動いてラインを拾ってしまいます。
そこで私は、釣り場でも簡単に出来る収縮チューブを使って写真のように、このスナップ内で起こるルアーの移動を抑えるように使うと、かなりストレスが軽減されて、相当強いアクションをかけない限り問題なく使えるようになります。
稀に起こる事なので、収縮チューブ無しでも充分にストレスは軽減されている状態ですので問題のないレベルですが、私は釣りに集中したいという事ともう一息完璧に近いものに仕上げる一手間と考えていただきたいです。
この一手間が一日中リズムよくストレスなく釣りが出来る工夫ですね。
ストレスを感じなければ、イライラもしないし、より魚も釣れるようになるはずです。笑
‥‥と信じてます 笑
もちろん収縮チューブを使うと、ルアーチェンジはすぐ出来ません。
よりもどしの部分にスナップつければ出来ますが、スナップにスナップというのも見た目も悪いので、出来れば収縮チューブをハサミで切って交換してください。
面倒くさいなぁ‥‥と思わないレベルのとても簡単なことですのでお試しいただきたいですね。
あと、とても重要なのは、スナップを使う際には、スローテーパーさんのからまん棒もそうですが、ヒートンの最前部にワッシャーカップではなく写真のような深いベル型カップをつけていただきたいです。
これで上の写真のように上下、左右に可動しにくい状態になりますので糸がらみが軽減されます。
今度発売予定のvastrhombusには
スナップを使う方が多いのでベル型カップを標準で装着予定でおります。
とても長いお話でしたが、
ずっと色々とパーツを買って、組んで試した結果。
初心者の方でも
購入すればラインを結んですぐ使うことができて、ルアー交換が容易なスローテーパーさんのからまん棒が一番良いのではと思います。
ただルアー交換が容易だからといって、
このからまん棒がついたまま、ペンシルベイトやポッパー、ダーター使うのはやめていただきたいですね。
特にペンシルベイトは繊細なので、つけていてもスライドするからいいよ!なんて寂しいことをしないで、ルアーの力を最大限に引き出してあげるラインのシステムで釣りをしていただきたいです。
釣りの質を下げてしまっては、せっかくの高価なウッドルアー達もうかばれないでしょうから (笑)
ボートで釣りする方は最低でも2セット。
一つはこのからまん棒をつけて、あと一つはペンシルやポッパーなど、一日中釣りをやるのであれば3セットは欲しいですね。
トップウォーターの釣りは手軽なだけに、
簡素化されすぎて、手間を惜しんで妥協点を作って釣りの質が落ちてしまう傾向にあるような気がします。
タックルはフィールドに合わせたショートロッド3本 、琵琶湖、リザーバーなどに合わせた6フィートクラスのロッド3本くらいは持ち合わせていたいですね。
話は戻って今更ながら‥‥やはりこのからまん棒はとても考えられている優れた商品なのです。
からまん棒の事をお話すると、自重のことを気にされて前傾姿勢になることを気にされる方もみえますが、
スローテーパーさんのからまん棒はもともとフロントビッグペラのような浮力の高いヘッドを持ったルアー用に作られているので、サイズの大きいvastrhombusにも全く問題ないです。
あと全て金属ではなく、柔軟性の高い軽いものですのでよく考えられてますよね。
あと普通のロンバスのサイズでは使用すると気になるかもしれませんが、これくらいのプロペラの大きさでしたら糸ヨレも少ないので、糸ヨレ防止のついたからまん棒自体必要がないと思います。
普通のロンバスの場合スナップ使われる方はパイプをラインに通す程度でストレスはクリア出来ると思います。
ナイロンライン直結でしたら、パイプも必要ありません。
実際私はそのように使用しております。
最後にこの一手間で、糸がらみしやすいので出番が減ってしまうルアーのままにするのではなくて、大げさに言えば糸がらみしやすい状態が10パーセントしか力を出せれていない状態とすればしっかり対応すると100パーセントのルアーのポテンシャルを引き出すことができます。
今度リリースする予定のvastrhombusには是非対応していただきたいですね。
糸がらみがない状態で使用する、メッキがかかった大きなダブルプロップはキラキラさせるだけで楽しくなれると思います。 笑
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